巻き爪

まずは巻き爪がどういう状態のものなのか簡単にご説明いたします。

巻き爪とは、爪甲自体が丸く変形し周囲の皮膚を圧迫し、また爪の一部分が皮膚に食い込んでいるものを指します。その多くは親指に起こりますが、その他の指でも起こる場合もあります。

爪が皮膚に食い込み皮膚を圧迫することで、炎症を起こし化膿することもあり状態にもよりますが、外科的な処置が必要な場合もあります。

また、強い痛みがある場合を「巻き爪障害」といい、痛みがない場合を「巻き爪状態」と呼びます。

痛みを軽減する為に皮膚に食い込んだ爪の部分を切る方が大変多いですが、短く切った爪の先端が巻いてきてしまい痛みが再発したり悪化するといった悪循環を繰り返します。また、痛みをかばう疼痛回避動作により、足裏や膝回り、股関節、腰痛などへ繋がることも多々あります。

巻き爪の正しい知識をご理解いただいた上で、重要なアドバイスを実践していただくことが、実は再発予防には不可欠なのです。

このサイトでは、巻き爪 になる本当の原因や、当院で行っている特許取得の巻き爪補整法について説明いたします。
 

１、靴のサイズが合ってない

２、ハイヒールなど踵が高い靴

３、白癬菌などの菌による変形

４、深爪など爪の切り方

５、妊娠などの急な体重の増加

６、スポーツによる指や爪への打撃（サッカー、ランニング、テニスなど）

７、遺伝

歩き方や体重のかけ方等によっては巻き爪がぶり返しやすい状態になります。 また、割れ爪、外反母趾、魚の目ができる場合も良くあります。
 

様々な巻き爪治療を受けても再発する原因は、足趾の使い方、爪の切り方、歩行の仕方、靴選びの問題などがありますが、その中でも最も重要なのが足底の筋肉の弱体化です。

通常、歩行では踵から足を着いて最後は親指で蹴り出す一連の動作を繰り返し行います。歩行時に足趾から地面へ加わる力と地面からの反力によって爪は伸ばされ平になります。

一方、足を持ち上げた場合には少し丸くなります。この運動の繰り返しにより爪は適度な丸さを保っているのです。

足底筋群が弱体化すると開帳足、扁平足、外反母趾、アーチの低下を招き、歩行能力の低下・膝や下肢のねじれが生じます。すると身体を支える下肢のバランスが悪くなり、肩こり・腰痛・股関節痛・膝痛の発症、歩行時の転倒へと繋がってしまうのです。

また爪の切り過ぎは、着地時の反力が爪へ十分に伝わらないために巻き爪に成りやすいと考えられています。